2013年10月9日水曜日

立体で表示する日本の市区町村別人口密度-視点の移動

 
  立体で表示する地図の視点を変えてみました.これまで,太平洋に視点がある地図を見てきましたが,視点を日本海に置いたものを作ってみました.
  たしかに,視点が移動すると,地図の印象もだいぶ変わります.普段は,北を上にした地図を見慣れていると思いますが,日本海から見ると,南が上になりますので,地理的な位置関係を把握するところから違和感があるかもしれません.人口密度を見ると,東京や大阪の中心部よりも北側が見えるようになりました.しかし,その南側は見えなくなりました.とはいえ,特に人口密度が顕著に異なる地域が隠されることはないようです.ただし,多くの視点から見えない部分が少しはあります.東京や大阪などの大都市では,中心部の人口が減少するというドーナツ化現象が生じて,中心部よりもその周辺部の方が人口密度は高くなっていますが,この中心部は,どこからも影になってしまいます.このため,次の地図のように,ほとんど真上から見ないと中心部の人口密度が低いことは分かりません.
 
  このような問題を解消する最も確実な方法は,3次元のまま地図を利用することだと思います.ここに示している地図は,3次元のものをjpegに変換したものですので,2次元になっていますが,kmlファイルのような3次元のデータが扱えるファイルにして,Google Earthのようなソフトウェアで閲覧すれば,この問題は解決します.この地図は,ArcGISというGISソフトウェアで作成しており,kmlファイルにも変換できるはずなのですが,今のところうまく変換できていません.Google Earthで閲覧できるようになれば,タブレットPCなどで手軽に閲覧できるようになりますので,地図教材としての価値は高いのではないかと思っています.


0 件のコメント:

コメントを投稿